トランプ米大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席は1日、電話会談し、11月末にブエノスアイレスで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議にあわせて会談することを確認した。知的財産侵害などを巡る両国の対立は根深いものの、トップ同士による打開を目指して対話を進めることでは一致した。
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中国中央テレビによると、電話会談では、トランプ氏が米国からの対中輸出を増やしたいとの意向を示し、習氏は双方が受け入れられる解決案を求めた。
トランプ氏は「習氏との良好な関係を重視している。常に意思疎通を直接図ることがとても重要だ」と発言。G20にあわせた首脳会談に「期待する」と前向きな姿勢を示したという。また、中国が輸入促進のため5日から上海市で開く中国国際輸入博覧会について、「米企業が積極的に参加するのを支持する」と述べた。
一方、習氏もトランプ氏との「良好な関係を重視している」とG20にあわせた首脳会談に意欲を示した。「両国の産業と世界貿易が悪影響を受けている。中国はこれを見たくない」と述べ、国際輸入博は「輸入を増やし、開放を拡大する積極的な意思を示すものだ」と説明したという。
トランプ氏はツイッターで「長い時間をかけ、とてもよい対話をした」と投稿。米中通商問題などの議論が「G20に向け調整が進みつつある首脳会談とあわせて、うまく進んでいる」と述べた。
ただ、米側から通商紛争をみる…