銀座ロフトのカレンダー売り場には、「平成最後のカレンダー」として平成の元号が書かれた商品も集められている=2018年10月22日、東京都中央区、吉沢英将撮影
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あと半年で、平成が幕を閉じる。来年5月の改元に向け、和暦にするか、西暦に切り替えるか、カレンダー業界は対応に追われる。改元にあやかったビジネスも活況だ。(吉沢英将、河崎優子)
東京都中央区の銀座ロフト。10月に入りカレンダー販売が最盛期を迎え、「平成」入りのカレンダー約50種を集めた特設コーナーもできた。だが、和暦のカレンダーは全体の5%ほど。昨年は3割ほどを占めたが、5月で未発表の新元号に切り替わるため、西暦としたものが多いようだ。
梅の花や紅葉などをあしらったジー・シー・プレス(東京)のカレンダーは「平成」を残した。「和風のデザインに合うのはやっぱり元号」と4月までは和暦を載せ、5月以降は西暦のみにした。
ただ、消費者は暦の表記に、それほど強いこだわりはうかがえない。
「元号はあってもなくてもどっちでもいい」と栃木県佐野市の40代女性。選んだのは、西暦表記の貯金箱形だ。今も使っていてなじみがあるのだという。東京都目黒区の40代女性も「カレンダーはインテリアの一種。日付が分かればいい」と話す。
新天皇即位日の来年5月1日が祝日となり、その前後も休日になることにもメーカーは対応。朱色で日付を縁取る「祝日訂正シール」をつけて販売するなど工夫した。
改元でヒット商品も生まれてい…