大阪府岸和田市で毎年11月3日の未明に繰り返されてきた集団暴走「イレブンスリー暴走」を阻止するため、府警は2日午後10時~3日午前5時の約7時間、約520人の警察官で国道26号の一部約2キロを通行止めにした。封鎖は今年で3回目。昨年と同じく集団暴走は確認されず、やじ馬も昨年から約30人減の約10人に。終息まであと一歩と迫った。 2日午後10時ごろ、封鎖地点となった岸和田市の交差点2カ所では、「車両通行止め」の標識や誘導棒を持った警察官たちが車道に並び始めた。一時は大きなエンジン音を鳴らして走行する車両もあったが、目立った混乱はなかった。 府警は今年「期待族」と呼ばれるやじ馬のゼロも目標としていたが、3日午前0時前、西之内町南交差点近くで最大約10人のやじ馬が来た。うち女子高生6人は立ち並ぶ警察官を背景に写真を撮り始めたが、「君たち未成年でしょ。早く帰りなさい」と注意されて立ち去った。アルバイト帰りの岸和田市の男子大学生(22)は「3年前も見に来たけど、今年は静かな光景で驚いた」と話した。 交通総務課の担当者は「昨年同様に集団暴走を封圧できた。見物人もほぼいなくなったことは大きな成果だ」と話している。(高木智也) |
「イレブンスリー暴走」、警察が阻止 やじ馬も終息寸前
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