世界で人気を誇るゲームキャラクター「スーパーマリオ」の名前の由来とされる米実業家のマリオ・セガールさんが2日、死去していたことが分かった。10月27日に米ワシントン州の病院で亡くなったとニューヨーク・タイムズ紙などが伝えた。84歳だった。死因は明らかにされていない。
34年生まれでイタリア系米国人のセガールさんは50年代から不動産や建築業などを営み、成功を収めた。同紙によると、キャラクター名になったのは、80年代にシアトル郊外にあった倉庫を任天堂の現地法人に貸したのがきっかけ。同社の開発チームが人気ゲーム「ドンキーコング」シリーズに出てくる赤い帽子をかぶったキャラクターのネーミングに悩んでいたところ、家賃滞納の文句を言いに来たセガールさんが現れ、使用されたという。
85年発売のゲームソフト「スーパーマリオブラザーズ」が世界中で大人気に。あまりの売れ行きに、93年には米シアトル・タイムズ紙に「(任天堂から)今も印税の小切手が届くのを待っている」と冗談を語ったこともあったという。