米海軍は3日、原子力空母ロナルド・レーガンが日本近海の西太平洋上で実施した、海上自衛隊の護衛艦などとの共同演習の一部を報道機関に公開した。在日米軍再編で、厚木基地(神奈川県)から岩国基地(山口県岩国市)へ空母艦載機の移駐が完了した後、初の公開となった。
全長約330メートルの空母では、FA18戦闘攻撃機が甲板上のカタパルト(推進装置)や甲板に張られたフックを使い、数分間隔で離着艦を繰り返した。
艦載機の移駐で、所属機数では嘉手納基地(沖縄県)と並ぶ極東最大級の米軍基地となった岩国基地。夜間を含めた離着陸が急増し、近隣住民らは騒音被害を訴えている。
取材に応じた米第7艦隊第5空母打撃群司令官のカール・トーマス少将は「(移駐で)海上の訓練空域までの距離が近くなり、即応性が増し、利便性が高まった」と話した。(具志堅直)