伊達忠一参院議長(79)は12日、札幌市内のホテルで開いた後援会役員会で、来年夏の参院選北海道選挙区(改選数3)への立候補を見送る考えを明らかにした。伊達氏は役員会後、記者団に対し「後進にがんばってもらう」と述べ、政界引退を正式に表明した。
伊達氏は来夏の参院選時には80歳。北海道議の間には4選への出馬を推す声もあったが、4選後の任期満了時には86歳になることから、健康面も考慮して決断した。
伊達氏は北海道芦別市出身。北海道議4期目の途中、2001年の参院選に出馬し、初当選した。自民党の森派(現細田派)に所属。現在3期目で、内閣府副大臣や参院自民党幹事長などを歴任し、16年8月に参院議長に就任した。(伊沢健司)