原爆投下の画像が印刷されたTシャツを着ていたことが批判され、日本の音楽番組への出演が取りやめになった韓国の男性音楽グループBTS(防弾少年団)について、ユダヤ人の人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(本部・米ロサンゼルス)は11日、「非難する」との文章を公表した。
同団体は、BTSのメンバーが以前、ナチス親衛隊のロゴを記した帽子をかぶって写真を撮ったり、コンサートでナチスのかぎ十字に似た模様の旗を掲げたりしたことがあったと指摘。原爆投下をあしらったTシャツを着たことは「過去をあざけるこのバンドによる最新の一例に過ぎない」と批判した。
さらに、「韓国や世界の若い世代が偏狭さや不寛容さを『クール』であると認識する恐れがある」としてBTSが公式に謝罪することを求めた。(高田正幸)