人気デュオ「コブクロ」が7日、中国・上海の日本総領事館のイベントに参加し、日本語を学ぶ中国人の大学生ら約70人と交流した。今年は「日中青少年交流推進年」で、同館が関連の行事として企画した。
コブクロは中国では「可苦可楽(コークーコーロー)」の名前で若い世代に人気があり、今年8月に上海でのコンサートを予定している。
この日は、小渕健太郎さんと黒田俊介さんが、初めての上海訪問で街歩きや地元の味を楽しんだ様子を身ぶりを交えて紹介。会場が笑い声に包まれた。
小渕さんは参加者に、「音楽を通じてたくさんの友人ができた。皆さんも人生を豊かにする音楽をぜひ身近に感じてほしい」と語りかけた。その後、2人がヒット曲「蕾(つぼみ)」を披露すると、涙を浮かべながら聴き入る参加者もいた。
浙江省杭州市から参加した大学3年生の女性(21)は「以前から曲が大好きだったけど、実際に話を聞いてより親近感が増した」とうれしそうに話した。
日中両政府は、今後5年間で計3万人規模の青少年交流を目指すことで一致している。(上海=宮嶋加菜子)