政府は16日、来年4月の導入を目指す新たな在留資格での外国人労働者の受け入れ見込み数の積算根拠を衆院法務委員会理事懇談会に提示した。制度導入から5年間の人手不足見込み数から、国内人材確保と生産性向上でなお補えない分を、外国人労働者受け入れで確保するとしている。
14業種で最多、5年間で最大6万人の受け入れを想定する「介護業」では、厚労省が5年後の2023年度の人手不足見込み数を30万人と試算。まず、日本人の高齢者や女性の就業促進、処遇改善などにより20万人余の人材を確保する。さらに介護ロボットの導入などで生産性を2万人程度に相当する1%程度向上させる。その結果、5年目までに5万~6万人の外国人労働者の受け入れが必要と試算した。
受け入れ見込み数は、政府が野党の要求に応じて14日に国会に提示した。19年度から5年間に、14業種で最大約35万人、初年度は同約4万8千人とした。野党はその後、積算根拠の提示を改めて要求していた。