自民・公明両党は16日、政府が年末に改定する防衛計画の大綱(防衛大綱)を議論するワーキングチーム(WT)の初会合を国会内で開いた。サイバーや宇宙空間など新たな領域での対応について議論し、大綱への反映を図る。
冒頭、座長の小野寺五典・前防衛相(自民)は「真の防衛力整備のために意見を賜りたい」とあいさつ。座長代理の佐藤茂樹・公明党外交安全保障調査会長は、北朝鮮の核・ミサイル開発や、中国の軍備増強を指摘した上で「米トランプ政権が発足し、国際情勢も非常に変化している。大綱をしっかり見直すことは非常に意義がある」と改定の必要性を強調した。
会合には、内閣官房の国家安全保障局(NSS)や防衛省職員らが出席。大綱改定に向けて議論を進める有識者会議の内容を説明した。会合は、来月半ばまで週1回程度開くという。(藤原慎一)