日本の「サイバー防衛隊」とはどんな組織なのか。米国はいま、どのようなサイバー戦略をとっているのか。防衛隊の初代隊長だった佐藤雅俊・ラック・ナショナルセキュリティ研究所長と、米国防総省勤務のほか、米軍などの顧問も務めた米国の第一人者、ピーター・シンガー氏に聞いた。 北朝鮮ウイルス、実は米の極秘兵器 激化するサイバー戦 防衛省狙う、巧妙な「罠メール」 年100万件の攻撃 ――サイバー防衛隊発足の意義は何ですか。 「サイバー防衛隊は防衛相直轄の部隊で、主要な任務は外部からのサイバー攻撃に対する、防衛省・自衛隊のネットワークシステムの防御だ。発足後はその能力を高めることに心血を注ぎ、防御はかなりのレベルにあると自負している。しかし、自民党の提言にあるような『攻撃能力』については、相手を特定して攻撃するには様々な制約があり、課題が多い」 ――どういうことでしょうか。 「国会で政府は『武力攻撃の一… |
サイバー戦、自衛権行使どうなる? 初代防衛隊長に聞く
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