桜田義孝五輪相は21日の衆院内閣委員会で、政治資金パーティーで上限額を超える代金を参加団体から受け取っていたと明かし、謝罪した。サイバーセキュリティ基本法改正案の担当閣僚でありながら、普段パソコンを使用していないことが海外で報じられたことについては、「有名になったんじゃないか」と述べた。
政治資金規正法は1回のパーティーで一つの団体から受け取れる上限額を150万円と規定している。桜田氏の事務所によると、昨年5月の政治資金パーティーで一般社団法人「国家ビジョン研究会」(東京都)から200万円を受け取っていた。差額は返還し、19日に千葉県選挙管理委員会に訂正を申請したという。
国民民主党の斉木武志氏の追及に対し、桜田氏は「上限額は知っていた」としつつ、「法の規定に違反していないかの確認が十分でなかった」と釈明。過去の収支報告書も確認し、他に上限額を超えた事例はないとした。
また斉木氏は、サイバーセキュリティーへの対応が不安視されている桜田氏の話題を、米ニューヨーク・タイムズ紙など世界中の有力紙が取り上げたことを紹介。桜田氏は「そんなに私の名前が世界に知られたのか。いいか悪いかは別として、有名になったんじゃないか」と語った。担当閣僚としての資質を問われると「いろんな能力を総結集して、ジャッジするのが私の仕事。判断力は、私は抜群だと思っている」と強調した。(大久保貴裕)