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ノーベル文学賞、外部の作家を委員に スキャンダル受け

ノーベル文学賞の選考団体スウェーデン・アカデミーの関係者による性的暴行疑惑で今年の同賞発表が見送られた問題で、同アカデミーは、来年以降、選考の中心を担うノーベル委員会のメンバーに外部の作家らを加えることを決めた。同アカデミーが19日、発表した。


(いちからわかる!)ノーベル文学賞、今年は発表なし?


ノーベル賞の選考は秘密保持を厳しく求めることで知られる。選考の過程でノーベル委員会が外部の専門家に助言を求めることはあるものの、選考そのものに外部の人が関わるのは極めて異例だ。


アカデミー内に設置されるノーベル委員会はこれまで、アカデミーのメンバー数人で構成されてきた。来年以降のノーベル文学賞の選考は、アカデミーのメンバー5人に、外部の作家や批評家ら5人を加えた計10人から成るノーベル委員会が担うという。


ただ、ノーベル賞を主催するノーベル財団も同日声明を発表し、来年に同賞を発表できるかは、アカデミーの今回の不祥事に対する対応を見極めたうえで年明けに判断するとした。


ノーベル文学賞をめぐっては、昨年、アカデミーの会員を妻に持つ文化界の重鎮の男に性的暴行疑惑があると報じられたことをきっかけに、アカデミーは今年の同賞の発表を来年に先送りした。男は今年10月に有罪判決を受けた。男は選考結果を事前に把握し、外部に漏らしていた疑いもある。アカデミーは、疑惑への対応の甘さや進まぬ組織改革について世論の厳しい批判を受けていた。(ロンドン=下司佳代子)


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