日本相撲協会の横綱審議委員会が決議した異例の「激励」で来年初場所に進退がかかることになった横綱稀勢の里について、師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は28日、12月の冬巡業の前半からの参加に慎重な姿勢をみせた。
稀勢へ「激励」、重たい一手 委員長から突き放す言葉も
田子ノ浦親方によると、横綱は故障の治療中。12月2日に長崎市から始まる冬巡業について「前半はちょっと。じっくり治してから」と参加時期を明言しなかった。横綱本人は「できるだけ早く戻りたい」との意向という。
稀勢の里は8場所連続休場明けの秋場所で10勝を挙げ、復活への期待をつないだ。だが、九州場所は初日から4連敗し、右ひざ負傷を理由にまた休場。失望感が強まって進退問題が再燃し、横審から厳しい姿勢で再起を求められた。