山口県美祢(みね)市の西岡晃市長(44)が公務での海外出張中に、女性をめぐる不適切な行為があったとして市議会側が反発し、29日午前10時に開会予定だった市議会本会議が開けない事態になっている。西岡市長は朝日新聞の取材に疑惑を否定し、30日に記者会見を開いて説明する方針を示した。
市議らによると、西岡市長は2~5日、視察や表敬訪問などの目的で市議らと台湾に出張した。複数の市議が独自に調査したところ、その際、滞在先のホテルで現地の女性を招き入れたとの情報があるという。
議長が市側に「疑惑のある市長の提案した議案の審議には応じられない」と通告。29日の本会議は、9人が欠席した。市議会は定数16で、定足数の「半数」に満たなかったという。
西岡市長は29日朝の朝日新聞の取材に対し、「女性がホテルまでついてきたが、部屋には連れ込んではいない」と語った。
西岡市長は民間企業勤務や美祢市議などを経て、2016年に初当選した。(棚橋咲月、金子和史)