妊娠中の女性が外来診療を受けると追加料金がかかる「妊婦加算」に注目が集まっています。導入の背景には、医療機関に妊婦を敬遠せず、積極的に診てもらおうとの狙いがありましたが、批判の高まりを受け、厚生労働省は制度を見直す検討を始めました。議論を11月20日付朝刊(東京本社版など)で報じて以来、当事者や医療関係者らから100通以上のメールが届いています。
妊婦加算に疑問の声「妊婦税だ」 妥当性めぐり議論沸騰
産婦人科医から見た「妊婦加算」議論 宋美玄さんに聞く
投稿は、妊娠中の女性やその家族、医師や看護師らから114通寄せられた。うち90通が、加算に反対していた。
神戸市に住むパートの女性(32)は、4年間の不妊治療を経て妊娠4カ月。計160万円がかかり、妊娠後も、妊婦健診だけでなく、胎児の心拍を確認するまでの定期診察や出血した際の診察、健診でホルモン異常が出た際の再検査で、万単位の費用がかさんでいる。
9月、明細書に「妊婦加算」と…