体内に埋め込むタイプの心臓ペースメーカーなどに不具合が見つかったとして、ペースメーカー大手の「ボストン・サイエンティフィック ジャパン」(東京都中野区)は28日、患者に使われている計約2万5千台について、患者の経過観察が必要だと発表し、東京都に報告した。機器を取り換える必要はなく、プログラムを修正するという。
メーカーや都によると、対象は植え込み型ペースメーカー「アコレード」「アコレードMRI」計約2万4600台と、植え込み型医療機器「ヴァリチュード」約300台。体を動かした時などに心拍を上げるセンサーに不具合があり、必要な血液が送られず失神など重篤な健康被害が起きる可能性がある。これまでに検査で不具合が2件見つかったが、患者の健康被害は確認されていないという。
メーカーによると、器具は体内から取り出さず、プログラムを改修する。改修は年内いっぱいかかり、しばらくは不具合が起きないように患者の経過観察が必要だという。