ポーランド南部カトビツェで開かれている第24回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP24)で3日(現地時間)、各国の首脳級が演説し、地球温暖化により氷河の融解や生態系の損失などが続いていると危機感を示し、対策の強化を訴えた。俳優で前米カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガー氏も飛び入りで登壇した。
温暖化に懐疑的な米国のトランプ大統領は昨年6月、温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱を表明した。
これに対し、シュワルツェネッガー氏は「米国の指導者は(首都である)ワシントンの指導者だけではない」とし、「州や市、地方政府レベルでは温室効果ガス排出削減へ向けた動きが続いている」と語った。
そして、「米国の市民、州知事、市長、投資家はパリ協定にとどまっている。次のCOP25では、地方自治体の指導者も(首脳級が集まるような)会合に呼んではどうか」と提案。主演映画「ターミネーター」の決めぜりふ「I’ll be back(わたしは戻ってくる)」と演説を締めくくると、会場が大きく沸いた。(ポーランド南部カトビツェ=神田明美)