国会前では7日夜、外国人労働者の受け入れ拡大に向けた出入国管理法の改正に反対する市民らが、「議論を尽くせ」などと抗議の声を上げた。
ツイッターなどSNSでの呼びかけに応じた人々が次々と集まった。安保法制に反対した学生団体SEALDs(シールズ)の元メンバー諏訪原健さん(26)がマイクを握り、「外国人技能実習生の厳しい実態が明らかになる中、どうしてこのまま(法案を)通せるのか」と訴えた。
東京都世田谷区の女性会社員(25)は留学先のスペインで、フィリピン人の元技能実習生と会った。勤務先でパワハラを受けた体験を打ち明けられ、「もう日本には行きたくない」と言われたという。「受け入れ後の支援体制など、法案は内容がほとんどないように思う。このままじゃ、また不幸な外国人労働者が増えてしまう」と危機感をにじませた。