今年1~10月に山形県内で空き巣などの被害にあった住宅の9割近くが無施錠だったことが県警のまとめで明らかになった。日常生活の中で施錠する習慣がない住民も多く、県警は「鍵をかけていれば多くの泥棒は諦める」と呼びかけている。
県警が、空き巣や、住人が寝ている間に被害に遭う「侵入窃盗」事件を分析した。住宅を対象にした件数は10月末現在で149件で、そのうち129件(86・6%)が無施錠だったという。全国の同様の被害の無施錠の割合は48・4%といい、山形県が全国で最も高かった。過去10年、全国平均を大幅に上回る状況が続いているという。
県警は、自宅に鍵をかける習慣が十分に根付いていない状況が背景にあるとみる。特に昔ながらの集落では、「治安が良いから大丈夫」「裏の畑に行くくらいで鍵をかけるのは、隣近所を疑うようで嫌だ」と感じる人が多いといい、「泥棒が仕事をしやすい環境になっている」と指摘する。
無施錠は住宅だけではない。自…