(3日、箱根駅伝) いっきに前へ出た。8区、残り7キロ過ぎにある上り坂の手前。東海大の小松は、ちらりと東洋大の鈴木の表情を確認すると、勝負に出る。「苦しそうだったので、今だと思った」。10キロ以上も並走していたライバルを突き放し、初優勝への視界は広がった。 特集:箱根駅伝2019 東洋大と1分14秒差の2位で復路をスタート。両角監督が「勝敗を分けるポイント」と見ていたのが、未知数の7区阪口と、この小松だった。 昨年の箱根で2区を走った阪口は、出雲と全日本は足首のけがで欠場。なんとか箱根に間に合ったが、走り込みは不十分。それでも、「気持ちで走った」と1分以上あった差を4秒まで縮めた。その流れに、この日朝の選手変更で8区に起用された「秘密兵器」の小松が続く。初めて走る3大駅伝の重圧をはねのけ、区間記録を22年ぶりに更新する快走で応えてみせた。 10区間のうち、7区間を阪口、小松ら3年生が走った。入学時から「黄金世代」と言われていたが、駅伝ではくすぶっていた学年だ。昨年5位に沈んだ直後、選手だけで集まって誓い合った。「来年は本気で優勝を狙おう」と。自然と練習量は増え、授業が始まる前にそれぞれが神奈川県の学校近くのヤビツ峠や弘法山を走るのが日常になった。「これだけ練習したから負けるはずがない、と。青学の連覇を止められて本当にうれしい」。小松は笑った。 東京・大手町で「健康と胴上げのために」と、4カ月で体重を17キロ絞った両角監督の体が5度宙に舞った。「信じられません」。3大駅伝で箱根だけ優勝がなかったチームが、46回目の挑戦でようやく頂点に立った。(山口裕起) |
くすぶっていた「黄金世代」開花 東海大、悲願の初V
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语
相关文章
リレー走れば社内風通しアップ? 元五輪選手直伝の研修
2冠サニブラウンの衝撃 桐生が脱帽した後半の爆発力
サニブラウン2冠「出力増大、レベル違う」 朝原宣治氏
66歳も日本選手権駆け抜けた 保育園長「夢のよう」
逆転、涙の「ワンツー」 2人でかなえた3年越しの夢
共に走って11年 名大生コンビ、日本選手権決勝で力走
サニブラウン、200Mも優勝 100Mに続き2冠
「特別な思いはない」 サニブラウン、2冠は通過点
1000分の2秒差の大接戦 110M障害、高山が制す
立命大など3校が出場権 全日本大学駅伝の地区選考会
サニブラウンが大会新10秒02で優勝 陸上日本選手権
女子100mで御家瀬緑が初優勝 29年ぶり高校生女王
男子400M障害、安部が2度目V 陸上日本選手権
サニブラウンか桐生か王者は 陸上日本選手権きょう開幕
全日本大学駅伝、明大・早大など名乗り 関東地区選考会
「いだてん」の情熱、引き継いだ記者がいた 功績紹介も
最大70人が違反?ロシア陸上界、新たなドーピング疑惑
走り幅跳び選手、所属先は小さな和食店 常連もサポート
9秒台3度でも…サニブラウン、なぜ桐生よりランク下?
「サニブラウン、世界選手権決勝夢でない」朝原宣治さん
サニブラウン・桐生を脅かす? 200Mの小池が好調
「関東なら2軍かな…」 関学ランナー、2連覇への道
サニブラウン「伸びしろ青天井」 名コーチと出会い飛躍
山県「自分も越えていかなければ」 サニブラウンの記録
セメンヤ、判決まで国際大会出場可 スイス裁判所が判断










