椎木里佳さん(起業家・慶応大学3年生)
去年1月の成人式に出ました。私が通っていた女子高が開く成人式が東京都内のホテルであり、たまたま同じフロアで幼稚園のころに住んでいた千代田区の成人式があったので、はしごしました。区の式には招かれていなかったので、会場の外で友達を探しました。
荒れる成人式、南三陸では考えられない 遺影の仲間も
高校の成人式は、二十歳になる子たちが企画も運営もしました。校長先生やお世話になった先生はいなくて、偉い人のあいさつはないんですよ。みんな振り袖は着てるけど、同窓会化してて、楽しいのは楽しいんですけど、成人式の意識がたぶん薄めだったと思います。
去年は成人式の前に着物店「はれのひ」が突然店を閉めた事件がありました。周りには被害にあった人はいませんでしたが、振り袖を着る意味を考えさせられた二十歳ではあったのかなって思います。
個人的には、二十歳の区切りをすごい感じていて、意識が変わりました。15歳から会社をやってきましたが、10代のうちは「まだ子どもだから何か失敗しても許してもらえるだろう」と甘えていたところがありました。二十歳になったら大人として扱われるので、「ちゃんとしないといけない」と思うようになりました。
成人式は、自分の人生、歩んできた道を再確認する日だと思います。親からすれば「うちの子はこんなに大きくなった」と、感動で涙ぽろりみたいな日じゃないですか。実際、うちの親も私の振り袖姿を見て泣いてました。考えてみると、健康に育ってきたことがうれしいのかなって思って。親にLINEで「ありがとう」と送りました。直接言うのは恥ずかしいので。友達は親に手紙を書いたり、花束やプレゼントを渡したりしてましたね。
「荒れる成人式」ですか? ば…