長野県軽井沢町で大学生ら１５人が死亡し、２６人が重軽傷を負ったスキーツアーバス事故から１５日で３年。発生時刻の約３時間後に当たる午前５時前、バスを運行していた「イーエスピー」（東京都羽村市）の高橋美作社長（５７）らが現場を訪れ、「ご遺族の皆様、関係する全ての皆様に心よりおわび申し上げます」と陳謝した。

遺族「娘の死、無駄にしない」 軽井沢バス事故から３年

尾木直樹さん「絶対に命失ってはダメ」 軽井沢バス事故

バス運賃「もはやたたき売り状態」 値引き体質変わらず

高橋社長らは昨年建てられた「祈りの碑」に花を手向けた後、手を合わせ、約１分間頭を下げた。高橋社長は報道陣の取材に「今も３年前と気持ちに変わりはありません。ただただ謝罪の気持ちと、亡くなられた方のご冥福をお祈りするばかりです」。一部の遺族らが同社側を相手に昨年末に起こした損害賠償請求訴訟については、「真摯（しんし）に対応していきたい」と話した。

午前９時前には、地元の藤巻進・軽井沢町長も現場を訪れて献花。「このような悲惨な事故が二度と起きぬよう、亡くなったみなさんの冥福をお祈りした」と話した。