大手菓子メーカー「カルビー」は21日から、ホウレンソウとウニをバターで炒めた広島のご当地グルメ「ウニホーレン」風味のポテトチップスを、中四国9県で発売する。
同社は昨年度から、47都道府県の地元ならではの味をポテトチップスで再現するプロジェクトを続けている。昨年度の売り上げは、広島の「汁なし担々麺味」を含め計約1700万袋に上ったという。
同社によると、ウニホーレン味は、インターネット上で募集して決まった。他に「お好み焼き味」や瀬戸内海の島々が特産の「レモン味」などが寄せられたが、ウニの甘みやホウレンソウの風味がポテトチップスに生かしやすいとの考えから採用された。
発売を控えた10日、同社の伊藤秀二社長が広島県庁を訪れ、湯崎英彦知事に商品をPRした。試食した湯崎知事は「ウニホーレンは隠れた広島名物。味わい深く、子どもから大人までおいしく食べられると思う」とにっこり。
昨秋に現役を引退した元カープの天谷宗一郎さんと、現カープコーチの広瀬純さんも商品のPR大使として登場。本物のウニホーレンとポテトチップスを食べ比べた天谷さんは「(ポテトチップスは)ウニホーレンの甘さや苦さが鼻に抜ける風味が忠実に再現されている」と絶賛。広瀬さんも「香りや後味が良い。ポテトチップスを通じて、広島のウニホーレンが全国に広まるきっかけになればいいですね」と話していた。(原田悠自)