創業以来、瀬戸内海に面した土地に会社を構えているアヲハタは、ジャム製造で国内最大手。だが、ジャムの市場は縮小傾向にある。野澤栄一社長(64)に、今後の戦略などを聞いた。
――ずっとこの場所で、事業をしていますね。
「ミカンの缶詰加工と、オレンジマーマレードなどの製造から弊社の歩みは始まっています。そばにある瀬戸内海の島々は、ミカンをはじめ、かんきつ類の栽培が盛んです。鮮度のいい状態で缶詰をつくるというのが、農産加工の基本ですのでここで創業し、今につながっています」
――なぜ、オレンジマーマレードなどに注目したのですか。
「弊社の設立に携わった中島董…