鹿児島市小野町の県立武岡台養護学校の50代男性教諭が昨年9月、授業中に知的障害のある小学4年生の男子児童に腕の骨が折れるけがを負わせていたことが、県教育委員会や同校への取材でわかった。県教委は指導中の事故と判断。教諭は10月に自主退職したという。
県教委と同校の説明によると、男性教諭は9月18日、校外で食事をするための事前学習を行っていた際、男子児童が落ち着かない態度を取ったため、ひざの上に座らせて対面で指導。児童が教諭の耳に指を突っ込むなどしたため、腕をつかんでやめさせようとした。児童が痛がったため、市内の病院に連れて行ったところ、右上腕の骨が折れていたという。
男性教諭は5月にも同じ児童にかみつかれ、かみ返したことがあったという。同校の中村周一郎校長は「子どもが大けがをする事故が起きたのは申し訳ない。再発防止に取り組み、信頼できる学校になるように努めたい」と述べた。(大崎浩義)