鹿児島市内の公立中学校の3年の男子生徒が3日に自宅で自殺していたことが、市教委への取材で分かった。直前に担任の40代の女性教諭から職員室で個別の指導を受け、帰宅した後だった。市教委は指導に問題がなかったかどうかを調査している。
市教委によれば、男子生徒は2学期の始業式があった3日、通常通りに登校。夏休みの宿題の一部が未提出だったため、放課後の午後1時すぎごろ、職員室で女性教諭から約10分にわたって宿題を提出するよう個別に指導を受けた。進路についてのやりとりもあったという。その際、同僚の教諭らが生徒が涙を流す様子を確認しているという。
職員室では、宿題が未提出だった同じクラスの他の生徒数人もこの担任から個別指導を受けていた。
生徒は帰宅し、母親が午後6時ごろ、自宅2階で自殺している生徒を発見した。遺書は見つかっていないという。
市教委は「担任の体罰やいじめは把握していない」としている。
市教委は4日夜、市立小中高校を対象にした臨時校長会を開き、自殺防止などに向けた取り組みをしていくことを確認した。