はげ頭の男性が集まり、輝き具合などを競う「番付編成会議」が29日、横手市雄物川町の雄川荘であった。「頭髪の少なさを気にすることなく、明るい話題を提供したい」と結成された雄物川光頭会の主催で、会員7人が参加し、光頭相撲と吸盤綱引きに挑んだ。ユーモラスな様子に、観戦者から笑い声が起きた。
相撲では、行司の富田弘二さん(89)の「はっけよーい」の仕切りで、かぶっていた手ぬぐいを取り、頭を突き出した。行司が「まだ、まだ」と声をかけ、虫眼鏡や懐中電灯を取り出し輝き具合を観察して軍配をあげた。また、吸盤を頭に着けてひもを引き合う綱引きでは、向き合った2人が少しずつ下がり吸着力を競った。吸着が強すぎて「痛い」と悲鳴もあがった。
スカウトされて初参加した関脇の大塚明さん(73)は「恥ずかしさと楽しさの両方あった。大関、横綱にもなりたいが、髪の毛も欲しい」と頭を悩ませていた。吸盤綱引きで4連覇を達成した高山誠一さん(75)は「私だけ勝ってすみません」と謝りつつ、「どこに着けたら取れないか試している」と明かした。(山谷勉)