英国ロイヤルバレエ団の元プリンシパルで、世界的バレエダンサーの吉田都さん(53)が、今年8月の東京での公演をもって引退する。30日、自身のフェイスブックで明らかにした。
吉田さんは2020年9月に新国立劇場の舞踊芸術監督に就任予定で、準備期間として昨年9月から同劇場芸術参与を務めている。所属事務所によると、監督の仕事に専念したいことと、身体的な理由で引退を決めたという。
引退公演は8月7、8の両日、東京・初台の新国立劇場で予定している。内容や出演者は本人がプロデュースする。
吉田さんは東京都出身。1983年にローザンヌ国際バレエコンクール(スイス)での入賞を機に、英国ロイヤルバレエ学校に留学。バーミンガム・ロイヤルバレエ団プリンシパルを経て、95年、英国ロイヤルバレエ団に移り、日本人女性初のプリンシパルに。退団まで15年間務めた。2017年、文化功労者に選ばれた。
今年2月、ローザンヌ国際バレエコンクールで審査員を務める。(安部美香子)
吉田都さんフェイスブック
吉田都さんは30日、フェイスブック上で引退を公表した。全文は以下の通り。
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1月25日の公演にお越し下さった皆様
有難(ありがと)うございました!
素晴らしいメンバーとの舞台に感動し、力をもらいました。
プログラムに載っていましたように、今年の夏の舞台を最後に引退することを決めました。
長年応援してくださった皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
本当に今まで有難うございました。
そしてお世話になった先生方やスタッフの皆様にも心よりお礼を申し上げます。
最後の舞台に向けて精進致します。
そして、その後は今度は私が若いダンサーたちの応援をしたいと思っておりますので、今後ともどうぞ宜(よろ)しくお願い致します!