宝塚歌劇団元星組トップ娘役の妃海(ひなみ)風(ふう)が、地元大阪でジャズコンサートに挑む。宝塚では「がむしゃらで元気」なプリンセスだったが、30歳のいま「抜け感のある格好良さ」をめざして歌う。
退団翌年の2017年秋に開いたソロコンサート「マジック!」の第2弾。「会場が素敵でおしゃれな場所なので、大人の気分で聴きたいものを考えた時に、ジャズが浮かんだ」という。でも、しっとりしたものよりは、ビッグバンドをイメージしたノリの良い有名曲を中心に選んだ。そこは、天性の明るさが持ち味の妃海らしい。
自身にとってジャズといえば、宝塚時代に相手役をつとめた元星組トップスターの北翔(ほくしょう)海莉(かいり)が思い浮かぶ。「みちこさん(北翔)が舞台でジャズを歌われたり、番組をやっていらっしゃったりしたこともあって、一番近くにいて下さったお手本です」
4月に30歳になったばかり。取材は誕生日の翌日だった。この日朝も「30歳の自分が街を歩いてるんだ」と、不思議な気持ちと喜びを感じたという。「ジャズでいえば、パワフルだけど抜け感があるのが格好いい。そんな大人になっていけたらとワクワクします」
宝塚時代は「命をかけて」「血…