愛知県豊田市の愛知工業大キャンパスに30日、バスの車両を利用した移動型の期日前投票所が登場した。2月3日投開票の愛知県知事選で投票率アップを図ろうと、豊田市選挙管理委員会が初めて採用した。
名鉄バスから、路線バスとして使っている車両を借りた。朝夕のラッシュ時間帯以外に車両の有効活用をしたいと名鉄側から申し出もあった。
パソコンなどの電源は、隣に止めた公用車のプリウスのバッテリーから確保。車両中央部に投票箱や記載台が置かれ、立会人が投票を見守った。
授業を終えて帰る前に立ち寄ったという同大工学部の成瀬大雅さん(20)=豊田市=は「投票所に行く必要がなく、学校で投票が済ませられるので便利。こういう機会があれば次も利用したい」と話した。午後4時までの6時間に、学生や近くの住民ら計49人が投票を済ませた。
バスを使った期日前投票所は、31日に中京大豊田キャンパス、2月1日に愛知学泉大豊田キャンパスに移動する。市選管は、統一地方選や国政選挙でも設置する。(臼井昭仁、戸村登)