松江市の障害児通所支援施設を利用する小学3年の女児に対し、首を絞めるなどの暴行を加えたとして、島根県警は4日、施設経営者の石和田淳容疑者(51)=松江市=と、職員の秦恵容疑者(35)=同=を暴行の疑いで逮捕した。県警の調べに対し、石和田容疑者は「いまは話せません」、秦容疑者は「覚えていません」と話しているという。
松江署によると、石和田容疑者は昨年11月7日午後4時10分ごろから約20分間、施設で女児の首に腕を回し、体を宙に浮かせるなどした疑いがある。秦容疑者は同日午後3時15分ごろから約30分間、この女児の頭や尻を殴打した疑いがある。女児にけがはないという。
施設の防犯カメラには、ほかにも石和田容疑者が、同じ女児に対し、服の中に風船を入れて割ったり、秦容疑者が顔をつねったりする様子が映っていたといい、県警は日常的に暴行をしていた疑いがあるとみて調べる。女児には知的障害があるという。昨年11月、松江市家庭相談課に関係者から通報があり、署に相談していた。