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場面ごとに映像分析 たどり着いた「前監督に容疑なし」

作者:佚名  来源:本站原创   更新:2019-2-5 14:34:33  点击:  切换到繁體中文

 

日本大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題で、警視庁は男子選手(20)を傷害容疑で書類送検、内田正人・前監督(63)と井上奨(つとむ)・元コーチ(30)については、容疑はないとする判断をした。関東学生アメフト連盟や、日大の第三者委員会とは正反対の結論を導き出した。


関東学連と第三者委は、選手が顔を出して謝罪会見を行ったことを踏まえて「説明供述は全般的に信用できる」とし、当初から「けがさせろ」という反則指示を一貫して否定していた内田、井上両氏の主張は「事実をねじ曲げていて、信用性に乏しい」としていた。


事実認定はおおむね選手の供述に沿ったものとなり、「潰せ」は「けがをさせろ」という意味で、「相手がけがをすれば日大に有利」などの発言はあったと認定。「両氏の間で反則指示についてあらかじめ意思を相通じていたことが容易にうかがわれる」とした。


一方、警視庁は試合の映像を重視。捜査幹部は「両氏に容疑がある前提ではなく、まっさらな状態から捜査した」と話明かす。


捜査関係者によると、殺人事件などを調べる捜査1課のアメフト経験者らが映像を拡大して内田氏の顔の角度を精査し、場面ごとに両氏らの位置を分析。関東学連などが認定の根拠とした「内田氏は悪質タックルを見ていた」、両氏の「やりましたね」「おお」などのやりとりが否定された。


試合後の一部報道陣への「『内田がやれと言った』って書いても全然いい」などの発言も、悪質タックルを見ていなかったとの解析結果と内田氏本人への聴取から、別の反則を念頭に置いたものと判断した。内田氏は「試合中のプレーには監督の私が責任を持つという意味だった」と説明したという。


警視庁は部員や関係者ら200人以上への聞き取りも踏まえ、両氏に傷害の共謀や教唆の容疑はないとした。スポーツの試合中のプレーを刑事事件として捜査することは極めて異例。複数の幹部は「世論に加え、当事者の多くが学生のため事情聴取などへの配慮が求められた」と明かす。


悪質タックル問題の経緯


2018年


5月6日 日大選手の悪質タックルで関学大選手が負傷退場


18日 日大の春の試合がすべて中止に。日大選手が両親とともに被害選手に謝罪


19日 内田前監督が関学大の選手らに直接謝罪し辞意を表明


21日 関学大の選手側が被害届を提出


22日 日大選手が謝罪会見。内田氏と井上元コーチから相手選手にけがをさせる反則指示があったと主張


23日 内田、井上両氏が記者会見で反則指示を否定


29日 関東学生アメフト連盟が両氏の指示を認定


31日 関学大選手側が両氏を傷害容疑で刑事告訴


6月29日 日大の第三者委員会が中間報告で両氏の反則指示を認定


7月30日 第三者委が最終報告。大学のガバナンスの機能不全が内田氏の独裁体制を招いたと結論。これを受けて日大は両氏を懲戒解雇


11月15日 内田氏が懲戒解雇処分の無効などを日大に求めた訴訟の第1回口頭弁論。内田氏側は「反則プレーの指示がないのは明らかで、解雇は合理的な理由を欠く」と主張。日大側は請求棄却を求める


12月16日 大学日本一を決める甲子園ボウルで関学大が優勝。被害選手が年間最優秀選手と甲子園ボウル最優秀選手に選ばれる


2019年


1月9日 関東学生アメフト連盟が日大アメフト部と日大選手について19年度からの公式戦復帰を了承



 

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