堺屋太一さんは「予測小説」を得意とした。できる限りのデータを集めて近未来を予測し、社会が直面する重大事件を描く。出世作「団塊の世代」では80~90年代に予想される社会問題を描き、朝日新聞で97~98年に連載した「平成三十年」は、執筆時の20年後を描いた。どちらも、将来の課題解決につながれば、との危機感と構想力のたまものだった。 作家堺屋太一さん死去、83歳 「団塊の世代」生みの親 【特集】堺屋太一さん死去 人生と評論 「団塊の世代」(1976年刊)は4話構成で、それぞれの登場人物は47~49年に生まれたベビーブーム世代。2000年を描いた第4話では、主人公の福西は52歳、老人対策事業担当参事官だった。 「日本人口の中で老人の比率が高まるにつれて、老人問題は大きな社会問題になっている」という政治状況は現実そのまま。老人対策事業に関わる官庁が増えて、調整役のポストが必要になった、という設定だ。予算編成にあたって、「老人対策費だけで五十兆とか六十兆」という数字に福西はおののく。 さらなる未来、主人公が老人対… |
老人対策に50兆円、無為無策の日本「団塊の世代」に
新闻录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语
相关文章
男社会だった文学界 「男性の専売特許」に女性やすやす
今だから語れる震災 文芸誌刊行、被災者13人が寄稿
朝井リョウ、高校生に説く「死にがい」 無理やり言葉に
批判浴びても「富山は日本のスウェーデン」 井手英策氏
アマゾンの書籍値下げ、出版界に歓迎の声 懸念は公正さ
情の人だった梅原猛さん、辺境の人たちへ共感 鷲田清一
出版界、軽減税率求め「性・暴力」規制案 検閲の懸念も
かこさとしさん最後の絵本発売へ 亡くなる直前まで創作
雑誌「出版ニュース」が休刊へ 75年の歴史に幕
離婚3度、修羅場が詩に 谷川俊太郎さん「死怖くない」
第54回谷崎潤一郎賞に星野智幸さん
私が芥川賞作家になったのは 爺さんと将棋指したから










