75歳以上の運転者による交通死亡事故は昨年1年間に460件あり、前年より10・0%増えた。うち80歳以上も7・2%増の252件。死亡事故全体に占める割合は75歳以上が14・8%、80歳以上が8・1%でいずれも最多になった。警察庁が14日発表した。
免許人口10万人当たりの死亡事故件数でみても、ともにやや上昇したが、過去10年では減少傾向が続いている。警察庁は「理由の詳細は分析しきれていないが、高齢の免許保有人口が増える中、高齢運転者対策が課題」としている。
バイクや車による死亡事故は昨年、全体で3099件。75歳以上の運転者による死亡事故を人的な要因別でみると、ハンドル操作の誤りやブレーキとアクセルの踏み間違いなど「操作の誤り」が136件で最も多く、3割を占めた。漫然運転や脇見など「前方不注意」が133件、後方をよく見ないなど「安全不確認」が105件。操作の誤りを具体的にみると、ハンドル操作ミスが79件、ブレーキとアクセルの踏み間違いが25件だった。
一方、75歳未満の運転者によ…