千葉県野田市で小学4年の栗原心愛(みあ)さん(10)が自宅で死亡し、両親が傷害容疑で逮捕された事件で、心愛さんの一時保護を解除した当時の県柏児童相談所長だった奥野智禎(ともよし)氏が取材に応じた。一連の判断について「危険性を予見できていなかった」と謝罪した。
心愛さんの骨折、1カ月放置 両親、虐待発覚を恐れたか
特集「小さないのち」
心愛さんは2017年11月、柏児相に一時保護された。奥野氏によると、一時保護期間中の心愛さんは「女の子らしい子」で、月に1回ほど昼食を共にした時も、ふさぎ込んでいる様子などはなかったという。
同年12月下旬、柏児相は親族宅での養育などを条件に一時保護を解除。心愛さんは翌年3月上旬には親族宅から自宅へ戻ったが、柏児相は家庭訪問しなかった。一時保護の理由になった「父親からの暴力」は続いており、今年1月24日、心愛さんは亡くなった。
奥野氏は「結果として極めて重…