東京都足立区の特別養護老人ホームの職員が入所者の80代男性に別の入所者の薬を服用させ、その後、男性が死亡していたことがホームや警視庁への取材でわかった。施設側は誤りを認めて家族に謝罪。男性は特定の薬にアレルギーがあったといい、同庁は死亡との因果関係を調べる。
ホームや綾瀬署によると、14日午前7時40分ごろ、複数の入所者がホーム内のホールで朝食をとった後、死亡した男性を担当した職員が男性の隣に座っていた入所者の薬と取り違えて飲ませてしまったという。男性は昼ごろから意識がもうろうとするなどしたため病院で点滴を打つなどして夕方にはホームに戻ったが、15日未明に呼吸困難となって病院に搬送され、同日朝に死亡した。
ホームの担当者は15日夜、朝日新聞の取材に対し、「警察の捜査に協力します」と話した。