会社法違反(特別背任)罪などに問われて3カ月近く身柄を拘束されている日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(64)の弁護団が一変した。新たに手を組んだのは、特捜事件に強い「無罪請負人」の弘中惇一郎弁護士(73)と、「刑事弁護界のレジェンド」と評される高野隆弁護士(62)。理詰めの徹底抗戦は必至で、相対する検察側は「最強の布陣」と警戒を隠さない。
カルロス・ゴーン もたらした光と影
元東京地検特捜部長の大鶴基成弁護士(63)が辞任した13日付で就任したのは弘中氏。ロス疑惑銃撃事件、薬害エイズ事件、小沢一郎衆院議員が強制起訴された「陸山会」事件といった著名事件で無罪を勝ち取ってきた腕利きだ。
検察が描く構図の矛盾を鋭くつく姿勢は「カミソリ弘中」とも呼ばれる。検事からも「筋読みのセンスがすごい」と評されるほど。
村木厚子・元厚生労働省局長(…