平成への改元に向けて政府に元号案の考案を依頼された学者がどのように案を練り上げ、どんな願いを託したのか。今回新たに見つかった目加田(めかだ)誠・九州大名誉教授=故人=の推敲(すいこう)メモから、その過程の一端が初めて明らかになった。 平成改元、ほかに元号案20超 「普徳」や「敬治」 目加田氏のメモについて、所功(ところいさお)・京都産業大名誉教授(日本法制文化史)は「政府と学者とのやりとりの様子や実際の考案・選定の流れがみえてくる」と評価する。 政府が1979年に定めた元号選定の要領には「書きやすい」「元号やおくり名として使われていない」など6要件がある。だが、例えばメモにある「大猷(たいゆう)」は江戸幕府の3代将軍・徳川家光の追号(おくり名)だ。所氏は「『先例とか俗用を気にせず、純粋に良い案を出してほしい』と依頼されていたかもしれない」と分析し、目加田氏が要件にとらわれなかった可能性があると推察する。 目加田氏の専門は、中国最古の… |
平成改元、学者はどう案を練り上げたか 家光にちなみ…
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