米連邦航空局は15日(米時間14日)、ベトナム政府に対し米国への直行便の運航を認めたと発表した。国営ベトナム航空など航空各社が意欲を示しており、近く両国間で初の直行便が就航する見通しだ。
1975年までベトナム戦争で戦火を交えたベトナムと米国は近年、経済や人の往来で親密度を増している。今月下旬には、トランプ米大統領が米朝首脳会談でハノイを訪問する予定。直行便が就航すれば、両国の交流をさらに後押ししそうだ。
在ベトナム米国大使館によると、米側はベトナムの航空安全の取り組みが、米国が定める必要基準を満たしていると判断。「カテゴリー1」と呼ばれる安全評価を付与した。今後、空港の安全評価などをクリアすれば、米国行きの直行便や米航空会社との共同運行便の就航が可能になるという。
ベトナム現地の報道によると、今回の決定を受けて国営ベトナム航空幹部は、在米ベトナム人が多く暮らす西海岸のロサンゼルス行きを週4便、就航する考えを示した。格安航空会社ベトジェットとバンブー航空も直行便の就航に意欲を示している。(ハノイ=鈴木暁子)