第69回ベルリン国際映画祭で16日午後(日本時間同)、斬新な作品が集まるパノラマ部門に出品されたHIKARI監督の初長編「37 Seconds」が同部門の観客賞と、各部門から選出される国際アートシアター連盟賞を受賞した。
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同作は、37秒間の仮死状態を経て生まれてきたことが原因で脳性まひになった若い女性ユマの成長を描く。漫画家であるユマを、オーディションで選ばれた脳性まひの佳山明が演じている。
HIKARI監督は大阪府出身で、米ロサンゼルスを拠点に活動。受賞について、「世界の人々に作品を理解してもらい、さらに観客に支持されたのがうれしい」と話した。(ベルリン=小峰健二)