豆腐製造の業界団体が、パッケージなどへの表示について、ルール(基準)案をまとめた。今は明確なルールが無く、各社が自由に表現できる。ただ、海外でも人気が高まる中、粗悪品が出回る心配がある。消費者の意見も聞いた上で、2020年ごろの実施を目指す。
基準案は、豆腐を「大豆に水を加えた液体からたんぱく質その他の可溶成分を抽出した液体に凝固剤を加えて固めた食品」と定義。油揚げや凍り豆腐などは対象外にし、原材料などによって3種類に分けた。
基準案によると、「とうふ」の原材料は大豆と凝固剤などに限った。大豆固形分は10%以上などの要件も加えた。現状では、大豆の使用量が少ない安価な製品も「とうふ」として売られているが、基準案が実施されれば認められず、固形分の量によって、「調製とうふ」「加工とうふ」と表示しなければならなくなる。
食感を出すために添加物などを加えれば「調製とうふ」、味付けや焼きなどがあれば「加工とうふ」になる。
製法による分類の定義もつくる。絹ごしは「豆腐または豆乳などに凝固剤を加えて型箱などで凝固、成型したもの」、寄せ・おぼろは「凝固させたものを成型することなく容器に盛り付けたもの」とした。
また、「手づくり」と表示するには、凝固剤を手作業で混ぜるなどの条件を付けた。「本格とうふ」や「○○風」「最高級」「新鮮」などの表示は禁止する。「生」「特濃」などの表示をする場合の基準も明確にする。
業界団体の全国豆腐連合会(全…