トヨタ自動車の豪州法人は21日、サイバー攻撃を受けたと発表した。「現段階では、従業員や顧客の個人データにアクセスされたとは考えていない」としている。20日から従業員の電子メールが使えなくなっているという。
同社によると、攻撃を受けたのは19日とみられる。現在、サイバーセキュリティーの専門家とともにシステムの復旧作業中で、「現段階では、どこからの攻撃かについて詳細な情報はない」としている。
地元メディアによると、従業員はメールが使えるようになるまで、直接のやりとりや電話、テキストメッセージなどで業務を続けるという。
トヨタは2017年10月にメルボルンの工場を閉鎖。豪州法人は、現在は販売部門などに約1300人の従業員がいる。
豪州では今月上旬、連邦議会もサイバー攻撃を受けた。(シドニー=小暮哲夫)