「いまこそ、日本人になりたい」。2011年の東日本大震災後、米国生まれの日本文学者の言葉が被災地を励ました。24日に96歳で亡くなったドナルド・キーンさんは、日本人と日本文学をこよなく愛した。 日本文学研究者のドナルド・キーンさん死去 96歳 日本国籍取得時「日本を本当に愛している」キーンさん 【特集】ドナルド・キーンさんの言葉と歩み 日本文学に魅せられたのは18歳。1940年、ニューヨークの書店で英訳の「源氏物語」を見つけた。人生を左右する出会いは「安かったからです」と笑う。戦禍が伝わる中、本を開けば、愛と美の世界が広がっていた。 「私は反戦主義者です」。戦争や憲法が話題になるたび、力を込めてこう繰り返した。それと同時に、戦争がなければ、日本語や日本文学との親密な関係は生まれなかった。 米海軍日本語学校で11カ月間… |
親友は三島由紀夫 自決2日後、キーンさんに届いた手紙
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