大牧広さん(おおまき・ひろし=俳人)が20日、膵臓(すいぞう)がんで死去した。88歳だった。葬儀は近親者で営まれた。喪主は妻昌美さん。「お別れの会」は5月18日午後1時から東京都大田区大森北1の6の16の大森東急REIホテルで。連絡先は俳誌「港」同人会長の大部哲也さん(090・2169・0755)。
蛇笏賞に大牧広さん
東京出身。能村登四郎、林翔に師事。89年、「港」を創刊し主宰に。09年、現代俳句協会賞。15年、句集「正眼」で詩歌文学館賞。16年、山本健吉賞。自身の戦争体験などを詠んだ句集「朝の森」は、戦後を生きた世代の批評精神やユーモアが評価され、今年3月、俳壇最高の賞とされる蛇笏(だこつ)賞に決まっていた。