北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が26日午前8時15分(日本時間午前10時15分)ごろ、特別列車で中越国境に近いベトナム北部のドンダン駅に到着し、ベトナム政府高官やベトナム軍の儀仗(ぎじょう)隊の出迎えを受けた。その後、乗用車に乗り換えてハノイ市内に向かい、午前11時前、市内のホテルに着いた。27、28の両日、トランプ米大統領と2回目の首脳会談に臨む。
【特集】米朝首脳会談
ドンダン駅では降車用の特別タラップが設けられ、人民服姿の正恩氏は赤じゅうたんを踏んでゆっくりと降りた。妻の李雪主(リソルチュ)氏の姿はなかった。実妹の金与正(キムヨジョン)氏や金英哲(キムヨンチョル)党副委員長らが同行していた。駅には両国の国旗や花を手にした市民らが集まり、正恩氏は笑顔で手を振った。
正恩氏の最高指導者としての外国訪問は、南北首脳会談のために訪れた板門店の韓国側を除くと、中国、シンガポールに次いで3カ国目。平壌から直線距離で約3千キロ離れたベトナム北部まで3日かけて特別列車で移動した。
米大統領府によると、27日夜…