マドゥロ政権の独裁的な支配への反発が広がり、政情不安が続く南米ベネズエラ問題について、国連安全保障理事会は26日午後(日本時間27日早朝)、会合を開いた。反マドゥロ派で暫定大統領を宣言したグアイド国会議長を支持する米国は会合前、人道支援物資の搬入を求める決議案の採決を模索する考えを記者団に示したが、拒否権を持つ常任理事国ロシアが反発しており難航は必至だ。
米国のエイブラムズ・ベネズエラ問題特使は会合で、国境沿いに集まる人道物資の搬入をマドゥロ政権が妨害していることを非難。自由で公平な選挙を求めた上で、「マドゥロ政権が平和的に退陣するよう圧力をかけるためにできることを考えて欲しい」と各国に呼びかけた。
これに対し、マドゥロ政権を支持するロシアのネベンジャ国連大使は、米国が模索するのは「人道支援ではない。真の支援なら国連を通じてやればいい」と猛反発。「ワシントンが求めているのは体制転換だ」と米国を非難した。
エイブラムズ氏は答弁権を使い…