政情不安が続く南米ベネズエラ問題を巡り、国連安全保障理事会は2月28日午後(日本時間3月1日早朝)、マドゥロ政権の独裁的な支配を批判する米国と、政権を支持するロシアが提出した2本の決議案を採決したが、いずれも否決された。 ベネズエラ問題、決議案巡り米ロ対立 採択見通し立たず 反マドゥロ派で暫定大統領就任を宣言したグアイド国会議長を推す米国の案は計9カ国の賛成を集めたが、ロシアと中国が拒否権で採択を阻止した。同案はマドゥロ大統領が再選した昨年の選挙は自由でも公正でもなかったと指摘し、信用できる選挙の実施に向けた調整を国連事務総長に求めていた。国境沿いに集まる人道物資のベネズエラへの搬入の必要性も強調していた。 一方、ロシアの案は、賛成が中ロなど計4カ国しか集まらず、採択に必要な9カ国に届かなかった。反対7カ国、棄権4カ国だった。ロシア案は、人道物資のベネズエラへの搬入にはマドゥロ政権の同意が必要との立場が記されていた。 ベネズエラを巡っても安保理での米ロ対立が決定的になり、複数の非常任理事国から分断を嘆く声があがった。(ニューヨーク=金成隆一) |
ベネズエラ問題、米ロの決議案ともに否決 分断嘆く声も
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