青森県八戸市は、「市民のさかな」を「イカ」に決定した。市制施行90周年を記念し、市民投票の結果をもとに選んだ。5月1日に正式に制定する。
「はちのへ水産振興会議」実行委員会が、八戸港に水揚げされるものから選んだサバ、カニ、ホッキガイなど14種類の中から募った。応募期間は昨年11月の1カ月間で、有効票数は7887票だった。「イカ」は3427票で、2位の「サバ」(1858票)に大差をつけて堂々の1位となった。
投票時は「市民の魚」と銘打っていたが、魚類でないイカ、ホッキガイなども投票の対象だったこともあり、決定時には「市民のさかな」にしたという。
近年不漁が続くイカだが、小林眞市長は「八戸港は、イカの水揚げ日本一が続いた街。そして、市民にとって幼いころから親しんできた味でもある」と話した。(横山蔵利)