JR東日本東京支社は12日、常磐線の一部区間について発車メロディーの音量を小さくすると発表した。ほぼ半年間の実験で、駆け込み乗車を防ぐ効果が確認できたという。本格実施は16日から。
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対象は、常磐線各駅停車の亀有(東京都葛飾区)―取手(茨城県取手市)駅間の計13駅。発車メロディーをホーム上のスピーカーから流すのをやめ、車両側面の車外スピーカーで流す。音量も下げ、電車周辺にだけ聞こえるようにする。
同支社によると、ホームのスピーカーは大音量で、階段や改札で聞きつけてあわてて駆け込む客が珍しくなかった。対象駅では昨年8月から小音量化を試行。構内に設置したカメラの映像などを分析したところ、最大3割ほど駆け込みが減ったという。
これに合わせ、相互乗り入れする東京メトロ、小田急と会社ごとにばらばらだったメロディーも統一する。同支社は「小音量化を他線区に広げることも検討したい」としている。(細沢礼輝)